症例5
🧑🦰 患者プロフィール
- 年齢・性別:高校2年生 女子
- 住まい:鹿児島県内
- ランニング状況:陸上部所属(中長距離)、週6日練習
- 競技レベル:3000m・1500mを中心に大会出場中(自己ベスト3000m:10分台)
🩺 来院時の症状
- 2週間前のポイント練習後、右股関節前側(上前腸骨棘の下周辺)に違和感を覚えた。
- その後も練習を続けたが、1本目のインターバル中に痛みが強くなり、走行フォームが崩れるように。
- 日常生活では階段昇降や椅子からの立ち上がりでも股関節前側に軽い痛みが残る状態。
🔍 検査・評価で分かったこと
- 腸腰筋の過緊張と圧痛がみられる
- 股関節屈曲時の骨盤前傾角が強く、腰椎の過伸展による代償が顕著
- 体幹の使い方が不十分で、静的姿勢で腰を反らせるクセが常に見られる
- 中臀筋・内転筋の協調がうまく働いておらず、片脚支持で骨盤の安定が不十分
- フォームではピッチがやや遅く、接地のたびに上体が後ろに残る特徴
🛠 施術・リハビリの内容
- 股関節前方の滑走性改善しつつ、施術と関節モビリゼーションを実施
- 体幹・骨盤の安定性を高める呼吸・腹筋下部活性ドリルを初期に導入
- 姿勢制御と股関節主導の動作を再学習するため、ヒップヒンジやランジの習得へ
- 3週目には痛みなく軽めのインターバル練習を再開できる状態に
🏃♂️ 再発防止のために
- ピッチと姿勢を保ちながらスムーズに切り替えるフォーム指導を継続
- 補強メニューに「呼吸→腹筋下部→片脚立ち安定」の流れを取り入れたルーチン化
- 練習内容を一時的に調整
😊 患者さんの声
「痛くなる前と後で、自分の走りがどう変わったかがわかってきました。フォームも前より楽にスピードが出るようになってきた感じがします。」
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