膝の前側の痛み(膝蓋大腿痛症候群(PFPS))
膝蓋大腿痛症候群(PFPS)とは?
膝蓋大腿痛症候群(Patellofemoral Pain Syndrome/PFPS)は、膝のお皿(膝蓋骨)とその裏の大腿骨が繰り返し擦れ合うことで、膝前面に痛みを引き起こすオーバーユース障害です。
膝の前側やや下あたりに鈍い痛みが出るのが特徴で、特にランニングや階段昇降、しゃがみ込みなどの動作で痛みが増しやすいです。
お皿(膝蓋骨)の動きがスムーズでなくなることで関節軟骨や周囲組織に負担がかかり、炎症や微細損傷が起きて痛みが現れます。
なぜランナーに多いのか?
膝蓋骨(お皿)は、太ももの前の大腿四頭筋によって引っ張られて動きます。
膝の曲げ伸ばしの際、膝蓋骨は滑車のように大腿骨の溝を滑りますが、この動きが偏ってしまうと膝蓋骨が大腿骨に強く当たり、関節内で摩擦が増えます。
ランニングでは同じ動作を何千回も繰り返すため、ちょっとしたフォームの崩れ、筋肉疲労、筋力バランスの乱れが重なり大きな負担となって痛みを引き起こします。
特に以下のような特徴がある人は膝蓋大腿部に負担がかかりやすくなります。
原因概要 | 詳細 |
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オーバーユース | 急に走行距離や練習量、ペースを増やすと筋肉や関節が回復しきれず炎症が進行 |
筋力アンバランス | 太もも前の筋肉(大腿四頭筋)ばかり使い、お尻(殿筋)や太もも裏(ハムストリングス)が弱いと、お皿の動きが偏り負担が集中 |
柔軟性低下 | 大腿四頭筋や股関節周囲の筋肉が硬いと膝蓋骨の動きに余裕がなくなり、膝前面が引っ張られる |
ランニングフォーム | 骨盤が前に倒れすぎる、膝が内側に入る(ニーイン)、ストライドが大きすぎるなどで負荷が増える |
環境要因 | 硬いアスファルトや長い下り坂、シューズのクッション性低下などで衝撃吸収が不十分 |
膝の前側痛みの治療方法についてはこちらで詳しく解説しています。
▶ 【膝の前側の治療方法】ランニングによる膝前側の痛みを根本から改善

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