下腿内側の痛み（シンスプリント）の治療例1

症例1：中学２年生 男子（陸上部 中長距離）

🧑‍🦰 患者プロフィール

• 年齢・性別：中学2年生 男子
• 住まい：鹿児島市
• ランニング状況：陸上部で中長距離を担当。週6回練習、月間200km前後
• 1500mのタイム：4分40秒台

🩺 来院時の症状

• 2週間前から両側のすね内側に痛み
• 部活のインターバル練習後に悪化
• 5kmを超えると走行中にも痛みが出る

🔍 検査・評価で分かったこと

• 脛骨内側の圧痛、後脛骨筋の緊張あり
• 片脚立位で骨盤が外側に流れ、殿筋の出力不足
• 腹筋下部の支持が弱く、ラン動作で腰が反り気味
• 着地がtoe-out、小趾接地から急速に回内

🛠 施術・リハビリの内容

• 施術
  • 下腿内側（後脛骨筋・ヒラメ筋）の過緊張部を手技で軽減
  • 足関節のモビライゼーションで回内過多を抑制
  • 股関節周囲（特に腸腰筋・殿筋）の柔軟性を確保し、骨盤アライメントを調整
• リハビリ
  • ドローインで腹筋下部を活性化し、骨盤の安定を再教育
  • 片脚バランス＋ヒップヒンジ動作で殿筋を使う練習
  • 着地動作の修正ドリル（小趾接地から母趾球へのスムーズな体重移動を練習）

🏃‍♂️ 再発防止のために

• 練習前にドローイン＋ヒップヒンジでフォーム確認
• 練習量を段階的に増やし、週ごとに振り返りを指導

😊 患者さんの声

「走るたびに痛くなって焦っていましたが、体の使い方を見直すことで走れるようになりました。」

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