ランニングで股関節の後ろ側を痛めた方の治療例3

症例3

🧑‍🦰 患者プロフィール

  • 年齢・性別:高校3年生 男子
  • 住まい:鹿児島県内
  • ランニング状況:陸上部所属で5000mを中心にトラック練習とペース走を週6日実施
  • 3000mのベストタイム:9分10秒台

🩺 来院時の症状

  • 大会1か月前から負荷の高いインターバル(400m×10)や坂ダッシュを頻繁に行っていたところ、右殿部の深部に重だるい違和感を覚えるようになった。
  • 当初は走行後にのみ感じていたが、徐々に走行中も気になるようになり、2000m付近で接地のたびにお尻の奥に響くような痛みに。
  • 学校の階段を上がるときや椅子から立ち上がるときにも、深部の詰まり感と軽い痛みが生じるようになった。

🔍 検査・評価で分かったこと

  • 股関節外旋筋群(特に梨状筋)に圧痛と筋緊張がみられ、外旋動作での可動性に制限
  • 中殿筋の筋出力に左右差があり、片脚立位で骨盤が外方へ崩れる傾向
  • 腹筋下部の活性が弱く、走行時に骨盤が前傾しすぎて体幹が反りやすい
  • 接地タイミングで骨盤に安定感がなく、殿筋群に持続的な伸張ストレスがかかるフォーム
  • ハムストリングス主導で走る癖があり、大殿筋の主働動作が不十分

🛠 施術・リハビリの内容

  • 外旋筋群の緊張を軽減し、股関節の可動性と滑走性を高める穏やかな徒手アプローチを実施
  • ドローインから開始し、腹筋下部の協調性と骨盤の中立保持を再学習
  • 片脚ヒップヒンジや片脚バランス立ちで、股関節を中心とした出力タイミングを整える
  • 骨盤と体幹の連動性を強化しながら走動作に近づけていく
  • 5週目にはペース走3000mでの痛みが消失。7週目には400mのインターバルを痛みなく走れるように

🏃‍♂️ 再発防止のために

  • 接地時に骨盤の安定を意識し、ハムストリングスの代償が出ないようフォーム修正を継続
  • 日常の立ち姿勢や階段昇降で骨盤前傾を抑える腹筋下部の使い方を定着
  • 部活動での補強にヒップヒンジと体幹安定トレーニングを加え、練習後のクールダウンにも腹圧を活かす運動を導入
  • 大会直前は刺激練習の強度調整とセルフモニタリングを指導

😊 患者さんの声

「お尻が詰まる感じはずっと筋肉の疲れだと思っていたけど、立ち方やフォームのバランスを見直すだけで本当に変わってきました。走るのが楽に感じるようになってきて、最後の大会に向けて前向きになれました。」

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