症例2
🧑🦰 患者プロフィール
- 年齢・性別:20代 男性
- 住まい:鹿児島市
- ランニング状況:週5回程度、月間300km前後を維持しながらサブ3を継続中
- フルマラソンのタイム:2時間58分
🩺 来院時の症状
- スピード練習(1000m×5本)を行った翌日から、右殿部深層にピリッとした違和感が出現。
- 当初は疲労の延長だと感じていたが、数日後のジョグで再び5km付近からジワジワとした痛みに変化。
- 階段の昇降や、椅子から立ち上がる瞬間に右のお尻の奥が詰まるように痛む。
- ストレッチをすると一時的に軽減するが、再発を繰り返す状態が続いていた。
🔍 検査・評価で分かったこと
- 中殿筋の出力が低下しており、股関節外転時に反対側へ骨盤が逃げる代償動作が強い
- 殿部深層(梨状筋〜外旋筋群)に圧痛と筋緊張。股関節の外旋可動域に左右差あり
- 走行中に骨盤が前傾過多となり、腰部伸展が入りやすく、殿筋が伸張位で固定されている状態
- 腹筋下部の協調が弱く、片脚支持で軸が安定せず、殿筋群に過負荷
- 接地時の骨盤コントロールが甘く、ストライドが伸びすぎており、着地衝撃が殿部へ集中
🛠 施術・リハビリの内容
- 中殿筋・梨状筋を中心とした殿部深層の筋緊張を軽減し、股関節外転・外旋の滑らかな動きを誘導
- ドローインによる腹筋下部の安定を取り戻し、骨盤の中立位保持を学習
- 片脚立位+ヒップヒンジを段階的に導入し、大殿筋主導の伸展動作を再教育
- スプリットスクワットやブルガリアンスクワットなどで、体幹と股関節の連動性を強化
- 3週目からは再発なく5kmジョグを再開。6週目にはインターバル練習を痛みなく消化
🏃♂️ 再発防止のために
- 練習後にストレッチだけで済ませるのではなく、深層筋と体幹を連動させるリセットルーティンを導入
- 片脚バランス+骨盤制御のエクササイズを継続し、殿筋の負担分散を習慣化
- インターバル練習はフォーム動画を定期的に確認し、腰の反りと骨盤の傾きをチェック
- 日常動作(特に立ち上がり)で下腹の支えを意識し、骨盤中立を保つ習慣づけ
😊 患者さんの声
「殿筋が硬いから痛いんだと思ってマッサージだけしていましたが、腹筋下部や骨盤の位置を意識するだけでここまで楽になるとは驚きでした。今はフォームも軽くなった感じがします。」
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