ランニングで股関節の外側を痛めた方の治療例1

症例1

🧑‍🦰 患者プロフィール

• 年齢・性別：40代 男性
• 住まい：鹿児島市
• ランニング状況：月間150km、週3回ペースで10〜20kmを継続
• フルマラソンのタイム：4時間20前後
  

🩺 来院時の症状

• 3週間前の20km走の翌日から、右股関節の外側に違和感を感じ始めた。
• その後も走り続けていたが、10kmを超えると張りが強くなり、階段の上り下りや長時間の立位でもジワジワとした痛みを感じるようになった。

🔍 検査・評価で分かったこと

• 大殿筋と中殿筋の筋出力が弱く、片脚立ちで骨盤がすぐに傾く状態
• 腹筋下部の支持力が低下し、ランニング時に骨盤が後傾・左右にブレる傾向
• 大腿筋膜張筋（TFL）の過緊張と、股関節の外転・外旋可動域の制限が明確
• 体幹と下肢の連動が不十分で、着地時に外側へ荷重が逃げるフォームになっていた

🛠 施術・リハビリの内容

• TFLの緊張緩和と股関節まわりの関節モビリティを改善する手技を実施
• 腹横筋と大殿筋の協調性を高めるファンクショナルトレーニングを導入
• ヒップヒンジや片脚バランスなど、骨盤を支えながら動くトレーニングを段階的に実施
• 4週目からはランニング動作を意識したドリルを取り入れ、10km走行での痛みが消失

🏃‍♂️ 再発防止のために

• フォーム修正ドリル（ランジウォーク、骨盤コントロールステップ）を週2回継続
• 日常生活での立ち方・座り方で骨盤の位置を意識するよう指導
• 着地時の重心位置と片脚支持中の骨盤の安定性について定期的にセルフチェックを実施

😊 患者さんの声

「これまでは走る距離を減らすことでしか対応できませんでしたが、体の使い方を変えることで痛みが消えてきたのを実感しています。無理なく再開できて安心しました。」

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