【ランニングで股関節の前側(上前腸骨棘の下辺り)が痛くなる原因】

股関節前側の痛み

股関節の前側の痛みとは?

股関節の前側(上前腸骨棘の下辺り)に感じる痛みは、ランニングを継続的に行う人に比較的よく見られる症状です。
この部位には、腸腰筋(腸骨筋+大腰筋)や大腿直筋といった脚の引き上げに関わる筋肉が走行しており、特に走り出し・加速・上り坂などで大きな負荷がかかります。

初期段階ではつっぱり感や引っかかり感として感じられることが多く、進行すると階段の昇りやランニング後半での脚の前振りで鋭い痛みに変わることがあります。
また、腸腰筋が過緊張を起こすことで周囲組織との滑走不全が起こり、前面の違和感やインピンジメント様の痛みを引き起こすこともあります。

なぜランナーに多いのか?

ランニングでは、脚を前に出す動作を1回のランニングで何千回も繰り返します。
この動きの中心となるのが腸腰筋と大腿直筋ですが、腹筋下部や骨盤底筋の安定性が不足していたり、姿勢が崩れていたりすると、これらの屈曲筋群に負担が集中してしまいます。

また、骨盤が後傾したフォームや脚を投げ出すような走り方を続けていると、腸腰筋に過剰な張力がかかりやすく、滑走性の低下や筋腱移行部へのストレスが蓄積します。

特に以下のような傾向があるランナーは、股関節前側の痛みを引き起こしやすいとされています。

原因の主なタイプ

原因カテゴリ詳細内容
オーバーユース距離やスピード練習を急激に増やすと、腸腰筋や大腿直筋が繰り返し使われ、疲労や炎症が起こる
骨盤の安定性低下腹筋下部や骨盤底筋の働きが弱く、骨盤が後傾して腸腰筋が引き伸ばされやすくなる
筋力アンバランス股関節周囲の筋バランスが崩れ、腸腰筋や大腿直筋に過剰な負担がかかる
柔軟性低下腸腰筋や大腿直筋が硬いと、脚を前に出すたびに股関節前面が詰まりやすくなる
フォームの問題骨盤が立たず、脚を無理に前に出すフォームが継続されると、屈曲筋群へのストレスが増大
環境要因上り坂や階段の昇降、シューズの劣化などにより、前方への動作負担が強調される

まとめ

股関節の前側は、脚を引き上げるたびに使われる重要な部位であり、ランニング時に無意識のうちに酷使されやすい領域です。
腸腰筋や大腿直筋の使いすぎだけでなく、腹筋下部の安定力や骨盤の傾きなどが複雑に関与し、知らぬ間に負担が蓄積しているケースも少なくありません。

「走り出すと脚の付け根がつっぱる」「上り坂で痛む」「スピードを上げると引っかかる感じがある」
こうした小さなサインを早めに察知し、原因を的確に見極めることが、長く走り続けるための第一歩になります。


股関節前側の治療方法についてはこちらで詳しく解説しています。

【股関節前側(上前腸骨棘の下辺り)の治療方法】ランニングによる股関節の前側の痛みを根本から改善

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