股関節が痛くなって治療機関に行くと必ずといって良いほど言われる言葉があります。
『体重を落としなさい』
これは本当なのでしょうか。
確かに痩せた方が股関節に影響が少なくなります。
しかし、問題は「痩せ方」にあります。
この「痩せ方」の問題を指摘し「痩せる方法」を書いていきます。
股関節痛があると中々運動が出来ません。
運動が出来ないと体重は増えます。
体重が増えると尚更股関節に負担がかかるため運動が制限されます。
この負のループに陥ると股関節の変形が始まり、取り返しのつかない状態になります。
そこで言われるのが「体重を落としなさい」です。
間違えた栄養指導による減量プログラムが始まります。
その栄養指導で体重は確かに落ちます。
しかし、体重が落ちても股関節の痛みがなくなるどころか酷くなる一方です。
ここに最大最悪の諸悪の根源とも言える誤ちがあります。
この栄養指導による減量プログラムとは次の通りです。
・カロリー主体
・糖質制限
・バランスの取れた食事指導
これってごく当たり前のように思ってる方が多いのではないでしょうか。
もう一度書きますが、これが諸悪の根源です。
糖質制限は体重を落とすには確かに有効です。
しかし、生半可な知識や指導での糖質制限は非常に危険です。
なぜなら「筋肉が分解される」からです。
筋肉が分解されると逆に股関節に負担がかかってしまいます。
歩く際、足の裏に衝撃がかかりその衝撃を吸収する為に筋肉が必要です。
衝撃を吸収してくれる筋肉は太ももから腰にかけてたくさんあります。
それらの筋肉が糖質制限によって分解されると当然ながら衝撃を吸収出来なくなります。
だから股関節に負担がかかり炎症を起こして股関節の変形が起こってしまうのです。
筋肉が分解される話はボディビルダーの方々にとってこれは周知の事実なのですが、普通の人がこの事実を知ることはほどんどありません。
普通の人どころか医療関係者でこの事実を知ってる人がどれだけいることか…。
ここでぼくの例を書きます。
ある時10kmのロードレースに出ました。
37分10秒で走りました。
その大会の後体重を落としたくて糖質制限をしました。
近々マラソン大会があるため、トライアスロンの練習で付き過ぎた余分な筋肉を落としたくあえて間違えた糖質制限をしました。
それで完全に失敗して筋肉を分解され過ぎて一気に走力が落ち、大会から1週間後に10kmのタイムトライアル(10kmを自分なりに精一杯走る練習のこと)をしたら42分ほどかかりました。
途中で走れなくなり止まったりしながらそのタイムでしたので自分でもかなり驚きました。
筋肉が必要なんだと改めて自分で実感しました。
とにかく、それくらい筋肉というのは間違えた糖質制限で一気に無くなります。
驚異的速度で無くなります。
今は糖質が「悪」という風潮があります。
確かに過剰な糖質は身体にとって良くありません。
ここに反論する気は全くありません。
しかし、必要だから身体は糖質をエネルギーとして使う機能を持っています。
もし必要なければそのような機能を兼ね備えることはないはずです。
現代でも原始時代のような生活をしている部族があります。
その部族の人たちも炭水化物をしっかり摂取してました。
どこまでが過剰でどこまでが適量なのかは個人差があるため非常に難しいところではあります。
少し話がそれました。
それでは「痩せる方法」を書いていきます。
プチ糖質制限をします。
完全に糖質を遮断するのではなく、糖質をなるべく摂取しないことです。
「それが出来たら苦労しないよ!」との声が聞こえてきました。
糖質を欲さなくなるようにすることが出来ます。
それは「プロテイン」です。
プロテインというと90%の方が筋肉増強剤と思われてるのではないでしょうか。
プロテインって粉になったただのタンパク質ですからね(゚ω゚)
そもそもそんな簡単に筋肉が付いたら世の中全く苦労しません(゚ω゚)
タンパク質は身体の全てを構成してるものです。
それは股関節でも例外ではありません。
股関節に問題を抱えてる人の場合、タンパク質が不足すると股関節の変形が起こりやすくなります。
ここの詳しい解説は以前書いた記事がありますのでリンクを貼っておきます。
ご興味ある方はご覧ください。
ご飯前にプロテインを飲むと不思議と食欲が抑えられます。
特に炭水化物の欲求を抑えれます。
ただこれだけです。
実に簡単なことです。
あとは飲む量が問題になります。
「プロテインを飲むと肝臓に良くない!」と言われることがあります。
それは根も葉も無い都市伝説級の話で、そんな事実は今の所学術的に証明されてません。
過剰量を気にするより不足を考えてプロテインを飲んだ方が絶対に良いです。
もちろん、毎日10杯のプロテインを飲んだら問題があると思いますが、その人のライフスタイルに合わせた量を飲めば全く問題はありません。
あと肝臓や腎臓に問題を抱えてる場合も気をつけなければなりません。
適切な量は朝晩一回ずつ飲むことが良いでしょう。
まずは朝だけでも良いです。
お腹が緩くなったり、ガスが出たりするでしょうが慣れたら問題ありません。
どうしても慣れない場合、量を減らして飲むべきでしょう。
それでも慣れない場合、カゼインフリーのプロテインを飲んだりする必要があるでしょう。
プロテインを飲むことで筋肉量を確保しつつ、脂肪エネルギーが消費しやすくなります。
体重が変わらなかったり、下手したら体重が重くなることもあります。
それは体重しか見てないからです。
ここでは体脂肪が大事になります。
体脂肪をチェックしつつ、体重管理をされると良いでしょう。
脂肪より筋肉が重いため(体積的に)、一時的に体重が増えるかもしれませんが、体脂肪を見ていただければ減ってるはずです。
ある程度筋肉が付いてきたら、あとは日常生活のエネルギー消費で脂肪燃焼が進みます。
上記のリンク先でも書いてますが、タンパク質とビタミンCを摂ると何かと良いです。
これは毎回のように書くことですが、股関節痛に対して(股関節痛だけではありませんが)何か一つすれば解決するということはほとんどありません。
適切な栄養も大事だし、適切な運動も大事だし、適切に筋肉をほぐすことも大事です。
筋肉をほぐしただけで良くなることもあります。
適切な運動だけで良くなることもあります。
適切な栄養を摂って良くなることもあります。
要はその人にとって何が足りて無いのかを見極める必要があるのです。
これを見極めるには知識・経験・技術が必要となります。
悩んでる間に股関節は刻一刻と状況が変わっていきます。
早期治療が何より大事になる股関節治療です。
自分一人で悩まず、いつでもご相談くださいね( ◠‿◠ )
お待ちしております^ ^
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