股関節痛について 〜股関節全域の痛み〜

今回は股関節痛に関する質問がありましたのでそちらの回答をします。
前置きは書かず、早速書いていきます。
 
質問内容がこちら。

“お世話になります。ご相談ですが。10年前に腰椎椎間板ヘルニアで2回手術を受けています。9年前より線維筋痛症を患い、8年前頃より股関節の後ろの痛み、前の痛み、大腿部、時にはひざの上あたりが痛みます。(右のみ)MRIでは股関節の異常はなし。半年前より仙腸関節障害といわれ仙腸関節ブロックやAKA療法など受けていますが一向に良くなりません。麻薬鎮痛剤を使っていますが、やはり痛みは残ります。筋肉の痛みだと思うのですが、痛みをとる何か良い方法はないでしょうか?”


腰を痛めてから股関節を悪くされる方はかなり多くいらっしゃいます。
特に女性は骨盤の形や出産の有無が関係してきます。
質問者さんが出産を経験されてるかどうかわかりませんが、とにかく腰を痛めていることは確かです。
ヘルニアで2回の手術をされていますが、なぜヘルニアになったかを考えなければなりません。
運動不足だったのか体重過多だったのかこの文章だけでは読み取ることが出来ません。
そして、ヘルニアに加えて線維筋痛症になられています。
アメリカの歌手、レディ・ガガと同じ病気です。
ぼくは患ったことがないのでわかりませんが、相当な痛みと聞いております。
その後股関節の全体に痛みが出ています。
この痛みの発生順序がわからないのでこれも細かく説明することが出来ません。
また、MRIを撮られて異常なしとのことですが、これがいつのことなのかわからないため今現在の股関節の状態が客観的に説明が難しいです。
本来問診にてこれらを詳しく聞いて様々な情報を得ることで分析していくのですが、今回の情報だけでは中々分析が難しいです。
ですので、大まかに股関節痛の一般的話を書きます。
 
仙腸関節ブロック注射は簡単に書くと、痛みを注射によって無くすことです。
それでも痛みが取れないのは当然です。
問題なのは筋肉だからです。
また、AKA治療は関節を柔らかくする治療方法です。
筋肉というより関節に着目しての治療方法のため、股関節痛がある方にはあまり向いてはいないとぼくは思います。
骨には膜が張られていて、その膜の名前を「骨膜」と言います。
この骨膜には神経があるのですが、この骨膜は関節部分だけ覆っていません(これは医学的に証明されていることです)。
ということは、関節の痛みではなく別な部分の痛みが原因で股関節が痛くなっているのです。
その原因が筋肉です。


筋肉のコリやハリが原因で痛みが出ているのです。
(もちろんコリやハリだけが原因ではありませんが、主原因ではあります。)
ですので、質問者さんがご自身で直感的に感じている「筋肉の痛みだと思う」というのは正しいです。
この痛みをとるためには揉みほぐすことが一番です。
温泉や風呂で温めてももちろん良いのですが、それだけでは筋肉のコリやハリはとれません。
これは筋肉の性質上の話で、筋肉のコリが強くなると滑らかな動きが出来ない状態になってしまいます。
滑らかさを出すには揉みほぐしていき、適切な運動をすることが必要となってきます。
筋肉を柔らかくしただけでなく、適切に股関節を動かすことで痛みが軽減します。
また、股関節周りの筋肉だけでなく腰やお腹の筋肉も関係してきます。


上記した事もあり、質問者さんの状態が細かくわからないためこれ以上のアドバイスは難しくなります。
どの運動が良いのか、どこの筋肉を柔らかくすべきなのかはどうしても触ってみないとわかりません。
また、歩き方や股関節の可動域、変形の度合い、筋肉量などによってもアドバイスが変わります。
それだけ股関節の治療は複雑です。
レントゲンや可動域、筋肉量だけではわからないので触診をして今筋肉がどのような状態なのかを確認する必要があります。
ストレッチもどこをどのようにすれば良いのか、なども同じです。

今回の記事はこれにて終わります。
少しでも股関節痛で悩まれてる方の参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次